書家の早矢加様の個展にて文筆調香を提供しました。
書と文筆調香を掛け合わせ、新たな「書」の展示を演出しております。
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感性は、発露する。
毛筆の先を整え、坐して息吹く。
刹那、対峙するは「言の葉」と「自己」である。
一筆が言の葉に命を宿し、一筆が眠れる感性に問いかける。
そこから生まれた造形は、単なる文字ではない。
単なる画でもない。
書く者と観る者を繋ぐ媒介であり、 活力の源泉としての役割がそこにはある。
そして、感性は発露する。
その時、筆墨が放つ造形美は 在りし日と現在を結び、
ただたまゆらの香りを我々に放つだろう。